マイクロスコープ顕微鏡下(肉眼の最大32倍)で数ミクロン単位での治療を行っていきます。
感染した歯質のみを確実に除去・根管内部を殺菌し、健全な歯質を保つことで、「もう抜歯しかない」と診断された歯でも、残せる場合が数多くあります。
マイクロスコープやCTにより根管の数や根の曲がっている方向などを診断し、痛みや膿があるケースではその根本的な原因を究明できます。
根管内への唾液等の侵入による再感染や薬液が口腔内に漏れるのを防止するため、必ずラバーダム(細菌混入を防ぐためのゴムのシート)を使用します。
電動ニッケルチタンファイルや手用ステンレスファイル、ゲーツファイル、根管治療専用超音波チップ(エンドサクセスチップ)などによる機械的洗浄、次亜塩素酸やEDTAなどによる化学的洗浄により根管内を無菌化します。
根管充填(根に最終的な薬をつめる処置)はアメリカの専門医の多くが支持し信頼性の高いCWCT法(Continuous Wave Condensation Technique)という最先端の方法で行います。
①ダウンパック(根尖を薬で確実にふさぐ)と②バックパック(加熱し流動化した薬を根管内に緊密に流す)という2ステップをマイクロスコープ下で行うため、非常に正確で緊密な根管充填となります。
また、症例に応じてMTAという特殊な根充材を使用する場合があります。
これらは非常に精度が高く成功率の高い方法ですが、最先端の設備や器材と熟練した高い技術が必要なので、施術できるクリニックは非常に少ないのが現状です。