こんにちは！

副院長の永沼です。

今回は１２歳の小児の患者さんで犬歯が生えてくるのが左右で異なり、右は生えているけど左が生えてこなかった症例に関して、マウスピース矯正とゴム掛けで治療したケースをご案内します

永久歯は若干の誤差はあるものの同時期に生えてくる事が通常です。顎が小さく生えるスペースが無い。もしくは歯が大きくどこかに引っかかってしまって生えてこないなど原因は様々です。タイミングを見ながら治療していかないと、生えてこないまま骨の中で成長が止まってしまう、または八重歯のように横から出てきてしまうなど、今後の噛み合わせのバランスを大きく損なってしまう事に繋がります。

初診時

右上の犬歯は萌出しているが左上の犬歯はまだ生えていない。

↑CT上で犬歯が骨の中で埋まってしまっている状態。

今回は歯が生えるスペースが足りなかったため、マウスピース矯正で顎を広げ、大人の歯が生えるスペース作りと、歯茎を開いてゴムの力で垂直的に引っ張り出していく対応をしました。

↑上下の歯に突起をつけて、そこにゴムを三角形に掛け引っ張り出します。

治療後（3ヶ月後）

CT上でもしっかり生えてきて欲しい位置におさまりました。

犬歯がしっかり出てきてくれています。最終段階での位置の調整がまだ必要ですが、ここまで出てきてくれれば安心です。

永久歯と乳歯の混在期での治療介入では顎の成長発育を促し、永久歯を抜歯せずに歯並びを修正できる可能性を広げます。

お子様の歯並びが気になっていて一度話聞きたいなどあれば、是非ご相談くださいね。

東戸塚エス歯科クリニック　副院長　永沼