マイクロスコープ(顕微鏡)の有用性
みなさんこんにちは!
最近はだいぶ涼しくなり、秋めいてきましたね🍁
今日は、歯科診療で使用するマイクロスコープ(顕微鏡)についてお話していきます。
鏡でご自身の歯を見てみて下さい。歯は思ったより小さく、形態も複雑です。
歯の表面もさることながら、歯の中の神経はさらに細く、場合によっては髪の毛よりも細い場合もあります。
細かい所まで確認し、精密な治療を実現させるためににはマイクロスコープ(顕微鏡)が必須です。
これは脳外科の手術でも使用する顕微鏡を歯科用として改良したもので、肉眼よりも数十倍に治療部位を
拡大させる事ができます。根の治療は通常の治療よりも非常に繊細な治療となります。
下の画像をご覧ください。
黒くなっている部分が神経が入っている空間で、ここを綺麗に掃除していかなければいけません。
これらは複雑で細い為、肉眼だけではどうしても綺麗には出来ません。
しかし「マイクロスコープ」を利用すると、これらを肉眼で確認し、精度良く治療を進める事ができるのです。
ではマイクロスコープは肉眼と比べどのくらい視野を拡大できるのでしょうか?
日常で使用する1000円札を顕微鏡で覗いてみましょう。
桜の花びらの部分を拡大していますが、細かい模様まで確認できるかと思います。
顕微鏡を使用することで、肉眼では確認出来ない様な細かい歯のひび割れや、小さな虫歯まで見落としなく把握する事ができます。
抜歯を宣告された大きな虫歯や根の先に膿だまりが大きく出来てしまい通常の根の治療では直せないと言われた歯も、顕微鏡で細かく観察し、治療法によっては抜かずに残せる事も多くあります。
当院では診断・治療双方においてマイクロスコープを活用し、患者さんの財産である歯をできるだけ長持ちさせられる様対応
してまいります。
歯科医師 永沼槙一郎