入れ歯洗浄剤について
こんにちは!
最近寒さが増してきましたね🥶
皆さん風邪など引かない様に暖かくしてお過ごし下さい✨
さて今回は入れ歯洗浄剤についてです。
入れ歯をお使いの患者さんは入れ歯洗浄剤はお使いですか?
入れ歯洗浄剤には入れ歯の種類、または洗浄の目的によって使い分けが必要になります!
入れ歯洗浄剤を使うメリット・デメリットについて
入れ歯洗浄剤は「除菌効果」「脱臭効果」「漂白効果」「汚れ分解効果」「歯石予防効果」などの有益な効果があるため、入れ歯洗浄剤を使うメリットはとても大きいと考えられています。
入れ歯を清潔に保つことで、残存する歯の虫歯や歯周病の予防に結びつきます。また、高齢や寝たきりの方の場合、不衛生な入れ歯が原因でおきる誤嚥性肺炎の予防にもなるメリットがあります。
デメリットは入れ歯洗浄剤の種類と入れ歯の材質が適合せず、入れ歯を傷つけることがまれにあるということです。
部分入れ歯と総入れ歯は使い分けた方がいい?
総入れ歯と部分入れ歯の洗浄剤は、材質に違いがあります。本来は使い分けたほうが賢明です。製品も総入れ歯用と部分入れ歯用と大きく分類されています。
総入れ歯は基本、プラスチック素材(保険適用)であり、部分入れ歯には金属とプラスチック部分があります。そのため、入れ歯をいい状態で長持ちさせるためにも素材に合った入れ歯洗浄剤を選びましょう。
また、プラスチック素材の総入れ歯であれば、どちらの入れ歯洗浄剤でも大丈夫ですが、総入れ歯でも金属素材(保険適用外)であれば、部分入れ歯用の洗浄剤の使用をおすすめします。
ただし、現在販売中の製品は、どちらの入れ歯も使用できるように工夫されていることが多いです。
さて次に入れ歯洗浄剤の成分と目的に合わせた使い分けをお伝えします。
市販されている入れ歯洗浄剤は、大きく分けて「酵素系」「次亜塩素酸系」「過酸化物系」の3っつに分けられます。
食べかすや歯石をしっかり洗浄したい方⇨酵素系
入れ歯汚れの大きな原因に、入れ歯に付着する食べかすがあります。
入れ歯洗浄剤に配合された酵素が食べかすを分解し、入れ歯の汚れを除去していきます。 また、入れ歯にも歯石が形成されますが、歯石形成を予防する効果があります。
ただし、できてしまった歯石を除去する効果は弱く、入れ歯に着いた歯石除去は歯科医院で行うほうが確実にできます。
酵素自身の入れ歯洗浄剤の除菌効果はあまり期待できませんが、酵素は使用しやすいという特徴をもっています。
入れ歯の白さを保ちたい⇨次亜塩素酸系
次亜塩素酸ナトリュウムが配合されている入れ歯洗浄剤は、タバコのヤニなどで入れ歯が変色し元の白い歯を取り戻したい、あるいは入れ歯の白さを維持したいときに有効な成分です。
ただし、次亜塩素酸ナトリウムそのものはアルカリ性が強く、金属を腐食する働きがあります。
入れ歯洗浄剤に配合された次亜塩素酸ナトリウムは、入れ歯に悪影響が出ないように薄められ、弱アルカリ性程度にpHが下げられています。
とはいえ、長時間にわたって入れ歯をその溶液に付けておかないようにしましょう。
また、部分入れ歯のように金属がついている場合は、次亜塩素酸ナトリウム配合の入れ歯洗浄剤の使用は避けるのが望ましいです。
短時間でお手入れがしたい方⇨過酸化物系
過酸化水素(過酸化物)が入れ歯に付着した食べかすなどに触れると、カタラーゼという酵素によって食べかすが分解されます。
このときにできた酸素によって泡が発生し、入れ歯を洗浄します。この発泡作用で、洗浄時間を大幅に短縮できるといわれています。
入れ歯洗浄剤につける時間
入れ歯洗浄剤には5分〜15分ほどで洗浄が完了するものから、一晩浸けてじっくり洗浄するものまで幅広くあります。洗浄時間が短いものはそれだけ洗入れ歯洗浄剤には5分〜15分ほどで洗浄が完了するものから、一晩浸けてじっくり洗浄するものまで幅広くあります。洗浄時間が短いものはそれだけ洗浄力が強いので、指定時間を超えて浸けてしまうと入れ歯を傷めてしまう可能性も。浄力が強いので、指定時間を超えて浸けてしまうと入れ歯を傷めてしまう可能性も。
入れ歯洗浄剤にも色々な種類がありますね。
入れ歯の管理方法などでご不明点あればどうぞお気軽にご質問ください!
歯科助手 富崎