前歯部審美補綴治療について
症状から記事を探す
皆さん、こんにちは!
歯科医師の近藤です。
今回は抜歯後の治療でとても重要になる骨の再生法及びその種類についてお話します。
抜歯後の治癒過程で骨の再生を補助するお薬の話を以前させていただきました。
今回はその中でも、上の歯を抜歯してインプラント治療をする際に骨が少ない場合の治療法についてご説明させていただきます。
まず一つ目はボーングラフトと呼ばれるものです。
インプラント治療においてオペ時に骨が足りない場合に直接人工骨を填入します。骨欠損部はオペ後に時間を経て徐々に自分の骨に置き換わっていきます。個人差はありますが、およそ3ヶ月の間に骨置換が起きていきます。
二つ目はソケットリフトという方法です。
抜歯後の骨が薄い場合、インプラント自体の長さを埋入できないためオペ中に上のシュナイダー膜と呼ばれる部分を挙上して骨をかさ増しします。これにより骨がすくない場合にも上奥歯のインプラントオペが可能になります。
三つ目はサイナスリフトという方法です。
前述のソケットリフトでは、骨が極端に少ない場合に適応外となることがあり、骨を多く作りたい場合にはこのサイナスリフトと呼ばれる方法を用います。横から穴を開けて、骨を足していきます。ソケットリフトと比べて侵襲性は大きいですが、確実に骨を填入できるため様々な症例において適応することができます。
この三つの方法に関しては患者様の状態をCTで診断した上で、最適な治療法は何かを考えて適応していきます。今後の治療方針など分からないことがありましたらお気軽にご相談ください。
ソケットリフト サイナスリフト
サイナスリフトの症例
歯科医師 近藤